new
{{detailCtrl.mainImageIndex + 1}}/2

無垢の歌ー大江健三郎と子供たちの物語

残り2点

2,420円

送料についてはこちら

無垢の歌ー大江健三郎と子供たちの物語 著者 野崎歓 装画 是恒さくら 発行日 2022年8月15日 発行元 生きのびるブックス 四六判上製 232頁 目次 ◆第一章 チャイルドライクな文学のために 「文学国語」と「論理国語」 大江健三郎を教科書に? 子供っぽさの魅力 チャイルドライクな文学 ◆第二章 学生作家の栄光と不安 憧れの仏文 翻訳から創作へ くそまじめな精神を打破せよ さらば、象牙色のジャガー ◆第三章 赤んぼうの敵 本当の主人公生殺与奪の権 三島由紀夫は批判する にび色の瞳をしたきみ ◆第四章 一九六九年のパーコーメン ホメーロスのごとくに 切除と不在 頭部への打撃 共感の源泉 ◆第五章 鳥は歌い、鯨は叫ぶ ギミー・シェルター 「善きもの」と「魂」 樹木は鯨となる 精霊としての幼児 ◆第六章 逆転また逆転 子供たちの行進 空飛ぶ円盤と立体スクリーン オノマトペの嵐 走れ、われわれの子供ら ◆第七章 反時代的ゲーム 村の消滅にあらがって 困惑させる細部について 記紀神話の世界へ 再生する神話 ◆第八章 神隠し願望 不屈の抵抗かくれんぼの誘惑 「神隠しに遭いやすき気質」 少年は境界を超える ◆第九章 男たちよ! 長篇から短篇へ 同級生交歓 壊れていく男たち パパの帰還 ◆第一〇章 「ただいま」と「お帰り」 敷居をまたぐとき 出たり入ったりする運動 「死んだ人間もまた帰ってくる」 帰還する子供 ◆第一一章 上品な人間 人物再登場 非=性的人間? 非=生産的人間? 人間の真っ当さ ◆第一二章 未来の子供 イーヨーとお祖母ちゃん 個人神話を造り直す 時間差と悲しみ オープンエンディング 文学は再来する エピローグ――年老いたヒカリとともに あとがき 野崎 歓(のざき・かん) 1959年新潟県生まれ。フランス文学者、翻訳家、エッセイスト。放送大学教養学部教授、東京大学名誉教授。2001年に『ジャン・ルノワール――越境する映画』(青土社)でサントリー学芸賞、2006年に『赤ちゃん教育』(講談社文庫)で講談社エッセイ賞、2011年に『異邦の香り――ネルヴァル「東方紀行」論』(講談社文芸文庫)で読売文学賞、2019年に『水の匂いがするようだ――井伏鱒二のほうへ』(集英社)で角川財団学芸賞受賞、2021年に小西国際交流財団日仏翻訳文学賞特別賞受賞。プレヴォ、スタンダール、バルザック、サン= テグジュペリ、ヴィアン、ネミロフスキー、トゥーサン、ウエルベックなどフランス小説の翻訳多数。他の著書に『こどもたちは知っている――永遠の少年少女のための文学案内』(春秋社)、『フランス文学と愛』(講談社現代新書)、『翻訳教育』(河出書房新社)、『アンドレ・バザン――映画を信じた男』(春風社)、『夢の共有――文学と翻訳と映画のはざまで』(岩波書店)など。

セール中のアイテム