








大正デモクラシーを代表する思想家であり「民本主義」を唱えた吉野作造は、宮城県大崎市古川に生まれました。現在は吉野作造記念館が建ち、波乱に富んだ生涯と普遍的な思想について身近に触れられる場所になっています。また、民主主義を学ぶ充実した展示やさまざまな活動をおこなっています。
このほど、開館25周年記念に絵本『ケロッキーブーとおおきなあな』が出版されました。物語は、森に住む動物たちがある問題をめぐって意見が分かれ、象のサクゾウさんの提案で投票が行われます。初めての選挙はいったいどうなるのでしょう…。選挙についてわかりやすく描かれ、楽しく読むうちに民主主義について学べる内容になっています。
本書は、絵、文ともに記念館の職員が手がけ、クラウドファンディングで支援を募って作られました。奥付ページに載ったたくさんの協力者の名前を見ると制作過程も民主的な手法で作られたことがわかります。
細部まで丁寧に描かれた動物や森の絵、やさしい語り、大判のハードカバー(読み聞かせがしやすいように)で、紙の質、印刷にこだわったたいへん魅力的な絵本です。長く、広く読まれてほしい一冊です。
作 NPO法人 古川学人
(吉野作造記念館
指定管理者)
絵 菅原暢子
2021年発行
サイズ
タテ 30.4cm ヨコ22cm
(A4判より少し大きいサイズ)
☆吉野作造記念館(宮城県大崎市)
webサイト内
『ケロッキーブーとおおきなあな』
紹介ページはこちら
https://www.yoshinosakuzou.info/blank-49
☆YOUTUBE動画
『絵本「ケロッキーブーとおおきなあな」刊行★ケロロ・ウッキー・ブーカ、喜びのメッセージ!』
https://www.youtube.com/watch?v=qsGLMy6MXSU